別府競輪の令和6年能登半島地震復興支援競輪GⅢナイター「開設74周年記念 オランダ王国友好杯」が25日、開幕した。初日5R一次予選で、今話題沸騰中の中釜章成(27=大阪)が1着スタートを決めた。

 前回立川で自身初のS級Vを3連勝で成し遂げた勢いそのままに、初日から躍動した…。

 香川雄介―青井賢治の四国勢に任された一戦は、地元の大西貴晃を背負う林慶次郎が巧みなペースで先行。中釡は最終2角から踏み出すと、自慢のダッシュがうなりをあげ、前団を一気にまくり切った。

「林君もいいピッチだったし、あとは自分の行けるところからと思っていました」

 もとより古性優作ら周囲の選手からの評価は高く、そのポテンシャルを推す声は多かった。ここに来ての充実ぶりは「シンプルに練習量を倍にしたので。なんならもっと増やしたろうかと思ってますよ(笑い)」と、トレーニング倍増計画が功を奏したという。

「練習の力を出したら行けるところまで行けるかな」

 いよいよ本格化のときを迎える近畿の突貫小僧が、昨年10月京王閣以来のGⅢ決勝舞台へ突き進む。