松山競輪GⅢ「第10回施設整備等協賛競輪 道後温泉杯争覇戦」が8日、開幕する。9人参戦する地元勢の中でも競走得点最上位なのが真鍋智寛(25=愛媛)。GⅠオールスター出場組が不在の今節は、アピールする絶好の舞台になる。

 前期にS級に上がると前半こそ波に乗れなかったが、5月玉野で優出してから本領を発揮しつつある。「最近はちょっとずつレースに慣れてきて成績もついてきたかな」と自信もついてきた。

 ダッシュ力はピカイチで、7月の佐世保ミッドGⅢ初日には鐘過ぎ4角カマシで押し切り「自分のパターンで出られたので」。形さえつくれれば上位相手にも勝ち切れる力があることを証明した。またPIST6ではあるが、7月に新山響平らを撃破して優勝したことも「展開が良かったのはあるけど、自信になりましたね」と話す。

 3月の松山記念は初日に「胃腸炎になって」当日欠場だったことから今回が改めての〝地元GⅢ初参戦〟。「地元なんで緊張すると思うけど勝ち上がって結果を残したい。準決進出くらいがノルマ? オールスターの裏開催なのでチャンスはあると思う。そう簡単ではないですけどね」。謙虚な言葉の中にも強い意気込みが感じられた。

 初日は1番車も配され、あとは躍動するのみ。鋭い踏み出しから先輩・吉田智哉とのワンツーを決め、地元ファンを歓喜させる。