松山競輪GⅢ「第10回施設整備等協賛競輪 道後温泉杯争覇戦」が8日、開幕した。4Rでは近況充実の菅原大也(33=神奈川)が危なげない走りで一次予選をクリア。好調の影には、弟子の存在をパワーに変える師匠としての顔があった。
初日4Rは後ろ攻めから抑えての2周先行でライン上位独占。番手の近藤保の差しを許したことで「あれで逃げ切れないよううではまだまだ」と自己評価しつつも「落ち着いて行けたし最後まで踏み切れたので」。内容の充実ぶりに表情は明るかった。
今年の序盤に弟子を取ったことも奮起の材料になっている。「127回生として今、養成所にいる大本隆也(おおもと・りゅうや)君ですね。今度9月くらいに一旦(養成所から)帰って来るけど、もう僕は練習ではかなわないですよ。背中を見ておけ? いやいや、お前の背中を俺に見せておけ、です(笑い)」。
いつの日かまな弟子が先導役として背中を見せてくれる日を願いつつ、自身も練習に汗を流している。
まだS級優勝がなく、同期の大矢崇弘が6月の奈良で決めたGⅢでのS級初Vを自身は今回で狙いたいところ。「二次予選、準決は通過点くらいに思っておかないと優勝争いは見えてこない。それに、先のことを考えて1車でも2車でもラインを連れて勝ち上がりたい」。二次予選6Rは南関の先陣役。一点のくすみもないダイヤの走りでラインを引き連れる。