宇都宮競輪の大阪・関西万博協賛GⅡ「第40回共同通信社杯競輪」は16日、最終日を開催した。11R決勝(優勝賞金2890万円※副賞含む)は真杉匠(25=栃木)が抜群の勝負強さで混戦を断ち優勝。今年7月のサマーナイトフェスティバルに続くGⅡ連覇を達成した。
これぞ関東のエース。真杉が地元ファンの前で最高の輝きを放った。「直前の練習の感じが良くなかったのでどうなるかと思っていたけど、何とか修正できた。優勝は素直にうれしいです」。大歓声に包まれたスタンドには何度も手を振り、ガッツポーズで応え「昨年の宇都宮記念もすごかったけど、今年はそれ以上。ありがたいです」と勝利に余韻に浸った。
最大の見せ場は最終BSにやってきた。8番手からまくり上げ「外は無理」と判断すると、瞬時に内へ進路を取り南修二(43=大阪)をすくって古性優作(33=大阪)にスイッチ。この動きが優勝への大きなポイントになった。マークの鬼・南との並走は一流選手でも誰もがためらうところだが「空いたところに入っただけ。気付いたら横にいました(笑い)」とサラリ。混戦やヨコの動きを苦にしない真杉の真骨頂ともいえる一戦でもあった。
獲得賞金は8700万円を超え、ランク6位にジャンプアップ。2年連続のGP出場が現実味を帯びてきた。それでも、現状に満足などするはずはない。「まくりの決まり手ばかりだし、らしい走りはできていない。GPには近づいたと思うので、ここからはもっと強気に攻めていきたい」。目指すはGⅠタイトル獲得してのGP出場。今年終盤戦、真杉の攻撃的な走りはさらに凄みと迫力を増していく。