川崎競輪の大阪・関西万博協賛GⅢ「全国都市緑化かわさきフェア開催 川崎市制100周年記念」は12日、2日目を開催した。戦う支部長・稲毛健太(35=和歌山)は二次予選をまくりで制し元気いっぱい。復調のカギは原点回帰にあった。

 心技体の中でも大事なのは「心」なのかもしれない。「構えて構えてのレースばかりして一時は(競走得点が)97点台まで落ちた。やはり逃げて自力を出した方が結果はいい」。6、7月に成績を落とし、原点を見つめ直したことが復調につながった。

 積極性は数字にも表れている。8月以降は直前までの5場所で16走してバック8回。1着6回に2、3着が各3回で103点台まで戻してきた。

 和歌山支部長として公務に追われ、ユーチューブチャンネル「オレンジちゅーぶ」の出演者選びや、売店での物販の手配などもこなす。育児にも精力的で子どもの送り迎えもする。それでも練習は「空いた時間にパパっとやっている」と手抜きなしだ。

 今回は平塚ナイターから中1日での参戦。しかし、公務があったため最終日(8日)のレースを終えると横浜から夜行バスに乗って和歌山へ。10日の前日検査に朝の飛行機で舞い戻ってきた。そんな疲れも感じさせず初日を3着で終え、二次予選6Rは1着で「日に日に良くなってくる」。準決も攻めの走りで駆け抜ける。