川崎競輪の大阪・関西万博協賛GⅢ「全国都市緑化かわさきフェア開催 川崎市制100周年記念」は14日の最終日、12Rで決勝を争い、地元の福田知也(42=神奈川)が優勝。2022年10月の松山以来、2度目のGⅢ制覇で今年初優勝に花を添えた。

 レースは南関4車の先陣役・佐々木真也が打鐘で発進。ホームで藤井侑吾に叩かれたが、中部2車を追った諸橋愛の後ろに切り替えていた和田真久留が2センターから踏み上げると、福田は「真久留に勢いをもらって、ぶつかりながらでも踏めば伸びるかな」と中を割り「川崎コース」を突き抜けた。ホームバンクでのグレードレース制覇に「前の2人の頑張り、地元の応援が力になった」と実感を込めた。

 優勝の決め手は「普段はやらない中割りとかできるようになってきて、突っ込める感じがあった」から。決め脚を磨きつつ、それを最大限に生かせる技術と度胸も身に付いてきている。

 これで来年11月のGⅠ競輪祭(小倉)への出場権をつかんだ。「弟子と3人で練習量を増やし、まずは1班の点数を確保したい」。ベテランの巻き返しは始まったばかりだ。