平塚競輪FⅠ「湘南ダービー×HPCJC サテライト横浜カップ」(4日制)が8日に開幕し、一次予選7Rで新鋭の西田優大(27=広島)が1着スタートを切った。

 8月のS級昇格後では初めて「まくり」の決まり手が付いた。前受けからいったん6番手に下げて、前が詰まった最終1角付近で発進。「『遅くてもジャンから行く』と言っていたんですが、小原(唯志)さんが行くのか見てしまって…。中村(圭志)さんも追走しにくかったと思う」と反省しつつも「乗り越えられて良かった」と汗をぬぐった。

 広島では町田太我に次ぐホープとして期待されている。GⅢ初参戦だった9月向日町の二次予選で清水裕友、10月京王閣GⅢでは二次予選で松浦悠士を1着に導き、自身も2着、3着で準決進出を果たした。

「万が一にも7番手とかになったら怖いので、思い切って仕掛けました。人に迷惑をかけられないプレッシャーはありますね」。同地区のS班2人もその実力を認めているが、西田は「むちゃくちゃ守ってもらっている」と後輩思いな雲の上の先輩たちに感謝しきりだ。

 しっかりと先の戦いも見据えている。「『新人だから先行せんと』って頑張っているけど何でもできるようにしたい」。まずは当面の目標である12月玉野代替開催の地元GⅢ「ひろしまピースカップ」に向けて走りに磨きをかけていく。

写真=西田優大

えとき=幸先よく1着スタートを決めた西田優大