大阪・関西万博協賛として行われる小倉競輪GⅠ「第66回競輪祭」(19~24日)とガールズGⅠ「第2回競輪祭女子王座戦」(19~21日)を前に、賞金ランキングでボーダー付近にいる山原さくら(31=高知)の近況はいかに…。
山口籍、としてガールズグランプリに出場する。それが、恩返し。10月にふるさと高知から、練習でお世話になることが多かった山口へ移籍した。「本当にみなさんがよくしてくださって…」。移籍後すぐの防府シリーズは「メチャクチャ緊張した。初日と最終日は、ホントヤバかった!」と想像を絶するプレッシャーを感じたという。
それだけ新天地での活躍を心の底から思い、みんなの期待に応えたいのだ。
また、新車とのマッチングも重要事項としていそしんでいる。「西武園ではだいぶいい感じになりましたよ」と手応えをつかむ3連勝があった。先を見据えての一面もあるが、この武器を大一番で爆発させる。
「可能性は、あるんですよね…」
GⅠ女子王座戦の優勝でのガールズグランプリ出場は無論だが、決勝2着の賞金が216万円、3着128万2000円。上位選手たちの結果によるところは大きいが、最後の最後まであきらめることなどできない。「ハハハ、まずはとにかく決勝に上がらないと話になんないですよね」。持ち前の豪放磊落な明るさと、難病を乗り越えた精神力はガールズケイリン界の中でも強い輝きを放ってきた。
2年ぶりの夢舞台へ。そう、2年前は準優勝――。まだ先がある戦いに、挑んでいく。