福岡県北九州市の小倉競輪場が舞台の大阪・関西万博協賛ナイターGⅠ「第66回競輪祭」は20日、2日目を開催。3Rの一次予選1で打鐘先行から3着とした北井佑季(34=神奈川)はアツい思いを胸に今年最後のGⅠに臨んでいる。

 1走目となった2日目の3Rでは平原康多との連係だった。前検日に番組を見て「南関がいないな…」、そして「平原さんは付いてくださるのかな…」との思いだったが、夢の連係が結実し「ワンツーは決められなかったけど、やりたい走りはできた」と力を出し尽くした。

「あれだけ長く、ずっと上で戦い続けている人はいませんからね。西武園で一緒になった時に話を聞かせてもらえたことも大きかったです」

 偉大な先輩との時間を糧にしつつ、また初日のあるレースを見て奮い立っていた。「見ないですよね、あんなガッツポーズ。すごく気持ちが入っているんだな、と」。岩本俊介が10Rを1着でゴールし、右の拳を強く旋回させたシーンが刺さった。熱くなった。

 6月岸和田の高松宮記念杯でGⅠ初優勝を飾った。だが「その後のGⅠではふがいない走りが続いている。今年最後のGⅠで取り戻したい」と燃えるものがある。最初の2日間だけでも、その火種をさらに燃え上がらせるものがある。たぎっている。2走目も灼熱の走りを披露する。