ガールズGⅠ「第2回競輪祭女子王座戦」は最終日の21日、12Rで決勝戦が行われ、佐藤水菜(25=神奈川)が優勝。V賞金540万円を手にするとともに「ガールズグランプリ2024」(12月29日=静岡)の出場権を獲得した。佐藤は昨年末のグランプリ以来の大レースV。GⅠは昨年10月松戸「オールガールズクラシック」以来、2回目(特別レースは10回目)の優勝。

 世界チャンピオンとして、完勝。実力を見せつけた。ただし「状態は悪い中で」というのが、現実の声だ。「力を出し切れて勝てて良かったと思ったのと、やっぱり練習は大事だと思った」とトレーニングを満足に行えていない中でのシリーズの戦いを振り返った。

 8月パリ五輪では結果を残せず、悔しい思いもあったものの、10月の世界選手権で悲願のケイリン金メダル獲得。スプリントでも銅メダルをつかみ、世界トップクラスの力は証明した。決勝は他の選手に警戒されたが「考えて、自分のやりたいレースを」と流れの中で力を出し切れるように意識し「外、外、と」スピードを重ねて行ける形に持ち込んだ。

 最後のチャンスでガールGP出場も決め「練習というものに専念できる環境に感謝を述べたい。それに見合うような人になりたい」と、責任と向き合う覚悟を新たにしていた。

 ガールズGP連覇に向けて、準備を整えることに集中。強さを示すことで、ガールズケイリンを引っ張っていく。〝世界のサトミナ〟が存在する意義を、知らしめていく。