松山競輪の大阪・関西万博協賛GⅢ「開設75周年記念 金亀杯争覇戦」は7日、3日目を迎え準決勝が行われた。10Rは松本貴治(30=愛媛)が快勝し、今年も地元記念のファイナル進出。気力、気配充実の状態で、2度目の金亀杯制覇を狙う。

 21年1月の金亀杯(71周年記念)覇者が今年も決勝メンバーに名を連ねた。これで5大会連続で金亀杯優出。しかも決勝の成績は1・3・2・3と3連対率パーフェクトを誇る。「走り慣れている地元バンクですし、声援も多くて力をいただけるので」と明かした。

 前検前日はお気に入りの店で「あそこの『ウニほうれん』がめちゃくちゃおいしいんですよ! ホント、みなさんに食べてほしいくらいなんです!」と今までで一番の笑顔を浮かべながら語るほどの好物を食べて英気を養い、大事な決戦に備えてきた。そして勝負メシのパワーも存分に発揮し、今年も決勝の舞台にたどり着いた。

「1人でも多くの仲間と走りたい」と話していた決勝には、四国から3人が勝ち上がりに成功。先頭の犬伏湧也(29=徳島)が「もちろん自分も優勝を狙うけど、ここは松山だし、ライン全員にチャンスのある仕掛けをしたい」と力強く宣言しており、その犬伏の番手回りとなればV機は一気に高まる。あとは〝阿吽〟の呼吸で好連係を決め、約4年ぶりの地元記念のタイトルを手にするだけだ。