松戸競輪ナイターGⅢ「開設73周年記念 燦燦ダイヤモンド滝澤正光杯」は28日に3日目を迎え、準決10Rでは深谷知広(33=静岡)が突っ張り先行で別線を圧倒。岩本俊介(39=千葉)の1着に貢献し、自身も3着で決勝の切符をつかんだ。
精彩を欠いた西武園オールスターから日がない中、実力者がきっちりと修正してきた。モチベーションとなっているのは〝南関への思い〟だった。
「(7月末の地元)伊東FⅠを走った時に、北井(佑季)君、内藤(秀久)さんにすごく盛り上げてもらって。それで改めて地元地区って大事なんだなって(地元に対する)意識が強くなりました」
岩本と山賀雅仁(41=千葉)を従えた準決も「前を取れた時点で突っ張ろうと思った」と全ツッパを決意。「多少オーバーペースでもいいから早めに踏み上げようと。そうしたら思ったより粘れた」と強い気持ちが最後のひと踏みにつながった。
しかし29日の決勝は、岩本が「深谷君、川越(勇星・26=神奈川)君は前で頑張ってくれると言ってくれたし4車結束も考えたけど…。わがままを言わせてもらい自分でやることにしました」と自力を選択し、南関4車は2車ずつ分かれることに。深谷は川越の番手を務めることになった。
南関結束とはならなかったが、〝地元地区の代表〟には違いない。川越の奮起は必至で、最後は深谷が番手からタテに踏み込んでVをもぎとる。