取手競輪FⅠ「関東カップ・報知新聞社杯」が10日に開幕。7Rガールズ予選1は奥井迪(43=東京)が逃げ切り、ガールズでは石井寛子、山原さくらに次ぐ史上3人目の通算600勝を達成した。〝らしさ〟の詰まった走りでの大台到達に「しっかり先行で決めたいと思っていた」と頬を緩めた。

 前回京王閣では2日目にリーチをかけながら、最終日の決勝は先行した熊谷芽緯をとらえるのに脚を使って4着に終わった。それでも「やるべき課題が見つかった」とプラスに考え「前回より感じは悪くない」と乗り込んだ今開催で初日に決めた。

 アルペンスキーから輪界入りし、2014年5月にデビュー。年平均で50勝以上を積み重ね、40歳を超えた現在も第一線で戦い続けている。応援してくれるファンや練習を支えてくれる仲間への感謝はもちろんだが「信念ブレずに積み重ねた自分にも感謝したい」と少しだけ自分で自分のことも褒めた。

 2日目(11日)は6Rガールズ予選2に6番車で臨む。「一日一日、状態を上げて決勝で出し切れたら」。その先に控える岐阜ナイターGⅠオールガールズクラシック(4月25日開幕)も見据えて「やるべきことをやっていきたい」と口元をキッと引き締めた。