四日市競輪のナイターFⅡ「中京スポーツ杯」は最終日の15日、11RでA級1・2班の決勝が行われ、鈴木伸之(44=愛知)が優勝。1月いわき平以来、今年2回目の優勝を飾った。また10Rのガールズ決勝は坂口楓華(27=愛知)が制し、豊橋勢でのアベックVとなった。

 井田晶之―山田雅之とは中部別線となり、自身は金子貴志―渡辺健という同県の先輩2人を背負っての一戦。井田の先行に対し3番手を確保すると、2角から己にGOサイン。「井田君も強くて合わせられたかと思ったけど、やれるだけやろうと前へ踏んだ」先には先頭でのゴールが待っていた。

 自力戦での勝利に「終わってからおえつが止まらない(苦笑)」と激闘の余韻を感じさせつつ「先輩を背負っていたので残り1周くらいからは前が流したら駆けるつもりでした」。先頭で走る責任感と覚悟が導いた美酒でもあった。

 来期は9年ぶりにS級復帰が決定。「もっともっとタテ脚をつけて、S級に定着できるように」。まずは残りのA級戦で〝勝ちグセ〟をつけて、来期以降へ弾みをつける。

 坂口は「一戦一戦出し切っているだけで、連勝は意識していない」と話しつつ、「たくさんの方に希望を与えられるようにと思って走っています。次のGⅠ(岐阜、オールガールズクラシック)でも輝けるように」と熱いまなざしを向けていた。