富山競輪GⅢ「大阪・関西万博協賛競輪」が12日に開幕する。岸和田GⅠ高松宮記念は尾直前ではあるが、粒揃いの好メンバーとなった。初日特選12Rは九州勢が別線となり、松本秀之介に託す柏野智典を中心視した。また地元の村田祐樹(26=富山)は一次予選10Rに登場してファンの期待を集める。

 今回は若手の先行選手たちが元気で激戦ムードだが、そんな中でこの男に地元の大将格が託された印象だ。昨年9月の岐阜記念で決勝3着と一気に頭角を現すと、翌10月には地元でS級初優勝。今年は準決で足踏みが続いたが、前回の四日市で決勝に進出。上昇ムードでの登場だ。

「前回の四日市は自分なりに頑張れましたね。ただ決勝はグダグダでした」と5着に敗れたファイナルを振り返った。決勝は番手の山口拳矢が優勝したが、本人にとっては悔いが残るレースだったようだ。前回後は地元のGⅢに向けて「普通に練習してきました。今回はその疲労が残っていなければいいですね」と話した。

 地元富山バンクは本デビューして即完全Vを果たした。前述のとおりS級初優勝も当地で、A級1・2班戦でも2度Vがある。好成績の理由を聞くと、少し考えた後で「確かに地元パワーはあると思いますね」。初日は坂口晃輔―西岡正一が続くライン3車。まずはしっかりと主導権を奪って、好スタートを決める。