向日町競輪GⅢ「開設73周年記念 平安賞」は2日、準決3個レースを中心に3日目を開催する。10Rでは村上博幸(44=京都)と川村晃司(47=京都)の地元勢が太田竜馬(27=徳島)の後ろに行ける粋な番組が組まれていた。
準決のメンバー発表の際に背筋を伸ばした。「よ、予想外でした…」。地元の村上博幸と川村晃司が後ろに付く構成と知ると、緊張感を漂わせながら2人の所にあいさつに向かった。村上との連係は「過去に1回あるんですけど、決まってないんです。二段駆け相手だったので中団が取れたけどホームから行って、結果的にまくりごろになってしまった」と頭をかく。今回は…の気持ちは強い。
デビューから一気に頭角を現し、2017年の当大会ではシリーズを席巻した。決勝は逃げて小倉竜二の優勝、2着・香川雄介、太田が3着でライン上位独占と強烈なインパクトを残した。「あの時よりも強くはなっていると思うんです」。GⅠでも活躍し、このところ小休止の面もありはするものの、直近の走りは好調時を思わせるものがある。
「周りの進化に置いていかれないように」
加速するスピード競輪は本来なら得意分野。対応が遅れて、闇に迷い込んだ時期はあったが「今は見えてきた」。地元勢の前でひと仕事やってのけ、復活を高らかにアピールする。