奈良競輪場で行われている向日町競輪GⅢ「開設75周年記念 平安賞in奈良」は27日、3日目を行い、場内ステージで村上義弘さん、山口幸二さん、平原康多さんがレジェンドトークショーを実施した。

 3人は電撃引退したことで共通し、それぞれの引退についての話などを披露し、ファンに当時の詳しい思いを紹介した。

 それぞれの選手時代の思い出では村上さんが「高松宮記念杯で自分が稲垣(裕之)の番手で競りになって、3番手を幸二さんが回ってくれたレースがあったんです。その時に動きが大きくなったけど、幸二さんが戻る位置を確保してくれて…。あの時、よりラインのためにという思いが強くなりました」と話すと、平原さんが「あのレースはものすごくて控室も沸きました!」とその時の状況を思い出していた。

 平原さんが「インで幸二さんのところで粘ったことが何度もあるんですが、一度も勝てなかった」と技術の高さに感服していると、山口さんは「大宮記念で村上の後ろを回っていたけど、平原が岩のように降ってきた。あの時だけ『うわ~~~』と叫んじゃったよ」などと思い出話に花を咲かせ、集まった多くのファンはみな笑顔で楽しんでいた。

写真 (左から)村上義弘さん、山口幸二さん、平原康多さん

エトキ=(左から)村上義弘さん、山口幸二さん、平原康多さんがトークショーを行った