松戸競輪のナイターGⅢ「開設75周年記念 燦燦ダイヤモンド滝澤正光杯」が23日、開幕する。郡司浩平、岩本俊介、清水裕友らSS戦士を中心に各地から強豪がそろった中で、静かに闘志を燃やしているのが8R一次予選に登場する佐藤礼文(34=茨城)だ。
前回の函館GⅠオールスターでは通算4回目のGⅠ挑戦で初めて決勝進出を果たした。頂上決戦は6着だったが「いろんな人から『良かったね』と言ってもらえた」。一方で別の思いも心の中に芽生えた。
一つはレースでの反省点だ。長島大介の番手だった一次予選と鈴木玄人―杉森輝大の3番手を回った二次予選Bで「甘さもあって連結を外し、迂回したり内に潜ったりになってしまった」。さらなる高みを目指す上で、クリアしなければならない課題が浮き彫りになった。
決勝では「みんな格上だし、1つでも着が良ければという気持ちで緊張はなかった」というが、高いところに上がったからこそ〝さらに上〟があることも分かった。オールスターを終えて「より一層ヤル気も出た。まぐれで終わらないように練習したい」と決意を新たにした。開催後にはダービー王の吉田拓矢に鈴木竜士、小畑勝広との練習で汗を流した。
初日はオールスターの一次予選で連係した長島の番手で臨む。同じ失敗を繰り返すことなくワンツーで二次予選への勝ち上がりを決める。