松戸競輪ナイターGⅢ「開設75周年記念 燦燦ダイヤモンド滝澤正光杯」が23日に開幕し、3R一次予選で中近3車の先頭を担った内藤久文(33=愛知)が積極的なレース運びで3着に粘り、S級4場所目で初の勝ち上がりを決めた。

 車番に恵まれず後ろ中団からの仕掛けとなったが、青板3角からレースが動き出すと、赤板で先頭に。叩きに来た北日本2車のケアは番手の高間悠平に全幅の信頼を置いて任せ、ひたすら前々に踏んだ。最終2角付近で鈴木浩太―岡村潤に出切られても慌てず、前を追い続けて3着でゴールした。

「今期からS級に上がって勝ち上がれていなかったので初日をクリアできてうれしい。前々に踏んで3着だったので次はバックを取れる競走ができれば」。表情に堅さはあったものの、充実の内容とあって気持ちよさげに汗をぬぐった。

 今開催では、ひそかに目標にしていることがある。「大きなことを言わせてもらえば、兄弟子の深谷知広さんと対戦したい。僕がデビューしたときには既に静岡へ移籍されていたけど、師匠の金子貴志さんと深谷さんにあこがれて選手を目指したので」

 これまで深谷が豊橋に帰ってきた際に練習をともにしたことは何度かあるというが、実戦での対戦はない。2日目(24日)の10R二次予選はS班の清水裕友に鈴木竜士と相手は超強力だが、かつてプロ野球のヤクルトなどで投手として活躍した叔父の「ギャオス内藤」こと内藤尚行氏に負けじとバンクで存在感を発揮する。