和歌山県営開催の岸和田競輪FⅠが27日、開幕する。今月上旬の小倉GⅢで決勝3着に入った上野優太(28=熊本)は8Rに登場する。

 小倉の結果は「前のおかげ」と目標の頑張りに感謝しつつ「(開催期間中は)調子はあまり良くなかったけど、最終日はハンドルを上げて感触は一番良かったですね」と振り返った。決勝はゴール後落車があったが「ケガは擦過傷くらいで大したことなかったです」なら心配はない。
 
 4日制GⅢ決勝の3着で11月の小倉GⅠ競輪祭の出場も当確。これまでGⅠの舞台は未経験とあって「(周囲の)みんなも喜んでくれたし、素直にうれしいです」。目を輝かせつつも浮かれることなく話す姿には「身の丈に合うよう一歩ずつ」という信条通りの一歩を進んだ自負が見えた。
 
 その先に見据える最大の目標は来年2月に地元の熊本で開催されるGⅠ全日本選抜競輪で走ること。今は選考期間中とあって「もう少し点数を上げていきたい」。そのためにはチャンスを逃すわけにはいかない。今開催は同県の熊本勢をはじめ九州の自力型が豊富なだけに〝チャンス〟がやってきそうだ。