立川競輪GⅢ「開設72周年記念 鳳凰賞典レース」が7日、開幕。二次予選に進出した上田尭弥(25=熊本)は地元の熊本競輪場再開のニュースに歓喜しつつ気を引き締めていた。

 朗報が飛び込んできた!「休んでたら、職員の方に呼ばれたので何かあったのかと…。もしかして4着だけど勝ち上がれないの?とか」。

 一次予選2Rを執念の攻めで4着(失格があり繰り上がり)となり、二次予選進出でゆっくりしていたところ、緊急取材要請がかかり何事かと驚いていたという。

 取材内容は7日の熊本市議会で大西一史市長が熊本競輪場について「来年6月をメドに再開」と発表したことについて。2016年4月の熊本地震から8年。やっと、その時が来る――。

「自分たちの若い世代は熊本競輪場でレースを走ったことがなくて、ずっと走りたいと思ってきた。熊本のファンは熱くて、いいレースをすればすごく褒めてくれるし、ダメなレースをしたらヤジがすごいって(笑い)」

 先輩たちから聞いてきた熊本の雰囲気を味わいたいと強く思い、願ってきた。今年はあっせんされなかった熊本記念に「来年は絶対出たい!」と瞳を輝かせた。「そのために、呼んでもらえるような走りをしていかないと」。高まるモチベーションを支えに、急復活だ!