青森競輪GⅡ「第39回共同通信社杯」(優勝賞金2790万円※副賞含む)は15日、開幕した。一次予選5Rでは佐藤慎太郎(46=福島)が目標がいない中で2着に入り、二次予選Aへの勝ち上がりを決めた。

 愛する阪神タイガースが〝アレ〟を決めた14日の夜、シンタロウは目標不在となった一予をどうしのぐかで「頭がいっぱいだった」と、野球どころではなかった。

「大敗してもおかしくないメンバー。まくるしかないのかな、とかいろいろ考えちゃって。全然眠れなかったよ、8時間しか(笑い)」

 じっくり考えた結果「自分の力は自分が一番知っている。まくれる脚と自信があればそれが一番いいけど、イチかバチかまくるより(脚を)ためた方がいいなと判断しました。ファンが俺に求めているのは〝まくって〟じゃなくて〝確定板に載って〟が大多数だろうし」。

 魅せるレースより車券に貢献できる確率の高い戦法をチョイス。そして冷静な立ち回りで2着に入り、無事に一予をパスした。

 最大のヤマ場を越えて〝アレ〟にも一歩近づいた。「阪神もアレを決めたし、自分も2日目アレして3日目もアレして、最終日にアレだね」

〝アレ〟までマジック3のシンタロウが16日の二予の難局も乗り切ってみせる。