前橋競輪GⅠ「第34回寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」が23日に開幕し、11R特別選抜予選では犬伏湧也(30=徳島)が2着を確保し準決行きを決めた。

 後ろ攻めから脚を使って4番手を確保すると、ホームでまくり上げるも山口拳矢に番手まくりで応戦される苦しい流れに。それでも懸命に踏み続けて2着に入り、準決フリーパスとなる優秀戦の権利を獲得した。

「覚悟はしていたけど、やっぱり後ろ攻めになりキツかった。それでも悪い時だったら大敗しているパターンで連に絡めたのは大きい」と納得の表情を浮かべた。

 前回の松阪記念は急性胃腸炎で2日目以降を欠場。「迷惑かけて申し訳なかったし、そのぶん今回1着を取ってお返ししたかったけど…。それでも車券に貢献できたのは良かったです」と胸をなでおろし、そして「練習もできていたし脚は問題ないです」と欠場明けの不安を一掃した。

 優秀戦は単騎で臨む。寺崎浩平と菊池岳仁による同期対決の二分戦で、激しいスピードバトルが予想される。脚をためる犬伏にもチャンスは十分ありそうだ。「緩んだところで一撃いきたい。しっかり仕掛けて準決につなげたいです」と力強く語った。