四日市競輪ナイターGⅢ「開設74周年記念 泗水杯争奪戦」が10月31日、開幕する。S班5人という超豪華メンバーで、しかも先の前橋寬仁親王牌でGⅠ初制覇を成し遂げた嘉永泰斗(27=熊本)も勇躍参戦だ。
「あの位置を取れたのがすべて」
決勝は先行した吉田拓矢の3番手を確保できたことが勝因。その上で「しっかり仕掛けることもできたので」と信条である、行くべきところで行く、という攻めのスタイルが初タイトルにつながった。
優勝後は「いろんな人からおめでとうと言ってもらい」と喜びをともにした。師匠の倉岡慎太郎にも「会うことはできなかったんですが、電話で報告させてもらい、喜んでもらえました」と恩返しができたという。
快挙から間もないが、表情は緩まない。「まだまだ競輪祭、グランプリも地元GⅠ(2025年2月全日本選抜)もあるので。これからが大事だと思うので」。決して平坦な道を歩んできた男ではないので、地に足がついている。
単騎で挑む初日特選12Rだが、やることは変わらない。このメンバーでも戦えることを示し、GⅠ覇者としての確かな歩みを進めていく。