小田原競輪GⅢ「開設76周年記念 北条早雲杯争奪戦」が6日、開幕する。

 南関の近況打破へ、郡司浩平(35=神奈川)が立ち上がった。

「以前にも自分が前で、という提案をしたことはあったんですが」

 競輪の大きな流れとして自然な松井宏佑―郡司浩平の順を、今回は初めて逆で戦う。レースは常に千差万別で「どこで、というタイミングを考えていたけど、そのタイミングはこなかった。ここだな、と」と郡司は思いを語る。ただ、松井が前、という繰り返しではお互いのプラスが大きく見えてこない。

 松井としては「もちろん前で動きたい気持ちもあるんですが、郡司さんの話を聞いて決めました。後ろで学べることは多いと思うし、自分としても大事なこと」とより気持ちを引き締めた。豪華メンバーの初日特選12Rで個の並びで結果につなげられるか、は今後に大きく影響する。

「こうしたバリエーションを増やしていければ。それに自分もいつまで自力でやれるか分からないし、やれるうちに頑張っておきたいので」

 上位戦で苦戦が続く南関の浮上のためにカギを握る2人が、新しい道を模索し、可能性に挑む。必見の一戦が、待っている。