松阪競輪のGⅢ「開設73周年記念 蒲生氏郷杯王座競輪」は24日、6~12Rの二次予選を中心に2日目を開催する。初日特選シード組が分散して人気を集めるが、8Rでは復調に懸命な中部の気鋭・山田諒(24=岐阜)がジャイアントキリングを虎視眈々と狙っている。
初日(23日)一次予選3Rは最終ホーム7番手からスパートし、3角で関東ラインを捉えそのまま押し切った。「あのタイミングは失敗。でも、これまでなら飛んでたので、だいぶ戻ってきた」と初戦を振り返った。
復調の手応えをつかみつつあるが、不安も口にする。「自分は変に繊細で、考え過ぎてグチャグチャになっちゃったりして、調子が急に止まるんです」。
2年前の21年10月~22年1月は前橋GⅢ準Vや、FⅠ戦で2場所連続Vなど確変モードに突入。競走得点は一時、110点台に到達したが「そこから一度も浮上することなく、98点まで落ちました」と急降下を経験した。
それでもまだ24歳。ポテンシャルは一級品で調子の波がなくなれば――の注文は付くが、中部の機動型としてビッグでの活躍も期待できる。「やっぱりFⅠでも優勝したいし、グレードレースに出ないことには…グレードレースの初日に1着取れるぐらいにならないと」と、現状に満足する素振りはない。
大会2日目二次予選8Rの別線は特選スターターの山田庸平(35=佐賀)や吉沢純平(38=茨城)のGⅠ常連級と強敵揃いだが、地元の西村光太(37=三重)の前で全力を出し切り、爪痕を残したい。