立川競輪GIII「開設74周年記念 鳳凰賞典レース」が4日、開幕した。初日の一次予選8Rでは大ベテランの内藤宣彦(54=秋田)が勝利を手にした。

 気温が下がり突風のつんざくこの時期の立川は、バンクの重さに機動型が手を焼く。それゆえ車券戦術は、足をためる追い込み勢を狙うのも一興。実際に初日1着の決まり手は、「差し」が7本。酸いも甘いもかみ分けたレース巧者らがスキを縫い立ち回っている。

 内藤もそのひとりだ。初日一予8Rは坂本紘規を目標からするりと抜け出し1着をゲット。「2着か3着と思っていたしビックリ」と、後方から内コースをかい潜った松田治之との伸び比べを制して胸を張った。

 3月に55歳を迎える追い込み職人は衰え知らずだ。昨年2月には自らS級最年長優勝記録(53歳11か月5日)を塗り替え、初日の勝利で455勝目を挙げた。「志智(俊夫)が怖いんですよ」と学年では2つ下のライバルを警戒するが、目標に掲げる優勝記録の更新と節目の500勝達成は決して難しい話ではない。

 昨年後半は肉離れの影響で精彩を欠いたが、日を追うごとに良化しており初日の激走で不安を一掃した。2日目(5日)の二予11Rは小畑勝広目標から足をためて踏み場を探り確定板入りを目指す。