松戸競輪のガールズケイリン新設GⅠ「第1回オールガールズクラシック」(優勝賞金700万円※副賞含む)は2日、開幕した。初日8Rでは日野未来(30=奈良)が逃げ切り勝ち。思い入れのある当地で好スタートを切った。
競輪選手を目指すキッカケとなった「心の地元」という特別なバンクで大仕事をやってのけた。
予選8Rは実績上位の小林優香や、12連勝中の荒牧聖未など好メンバーがひしめく大激戦区。自身は伏兵の立場だったが、前受けからの突っ張り先行でレースを支配すると、上がり10秒1の好タイムを繰り出してまんまと逃げ切った。
ゴール後にはスタンドに向けて投げキッス。選手仲間が「優勝したみたいに場内が盛り上がっていた」と証言するほど、ファンは日野劇場に酔いしれた。
デキの良さを結果につなげた。直前に一緒に練習した児玉碧衣の「未来さんが相当仕上がっている」という言葉が正しかったことをしっかりと証明。
「不安はあったけど周りから『仕上がっているから自信を持って先行した方がいい』と言われたので、それを頭に入れて走りました」
昨年6月には児玉を破って優勝するなど松戸は「いつも声援がすごいし相性もいい。すごく走りやすいです」という最高の舞台。「優勝を目指して練習してきたので!」なら、準決も通過点にすぎないか。