小倉競輪のガールズ新設ＧⅠ「第１回競輪祭女子王座戦」は最終日の２３日、１２Ｒで決勝戦が行われ、梅川風子（３２＝東京）がＧⅠ初戴冠。Ｖ賞金４９０万円を獲得するとともに、１２月２９日の立川「ガールズグランプリ２０２３」の出場権をゲットした。

　見事な大逆転劇でガールズＧＰ行きの最後の切符をつかみ取った。体調に不安を抱えながらの参戦だったが、初日はまくり、準決は逃げ切りと連勝を飾り決勝では２番車をゲット。脚力上位と目される佐藤水菜の隣の枠を得たことが最大のポイントになった。

「（佐藤の）後ろに付くか（佐藤より）前で勝負するか直前まで迷ったけど、周りのスタートの出方を見て〝前だとリスクがあるな〟って」

　冷静な判断で佐藤後位という最高のポジションを確保し、最後は渾身の追い込み。この勝利が２００勝目で「ビックリです」と、大舞台での大台到達を喜んだ。

　近年はガールズケイリンで思うような結果を残せず「下降気味で苦しいし時期」だったが「こういう出来事があると、また頑張れるし気持ちも上向く」。この優勝で再びノッてきそうだ。

　年末の大一番まであと約１か月。「１２月の頭から沖縄で合宿があるので、トレーニングを積んだ状態で臨めると思います。前回の立川でのグランプリ（１９年・再乗７着）は落車してしまったので、無事完走はもちろん、地元のファンの方の前で熱いレースをしたいです」と目を輝かせた。