玉野競輪の令和6年能登半島地震復興支援競輪GⅢ「開設73周年記念 瀬戸の王子杯争奪戦」は3日、最終日を行った。12R決勝は松浦悠士(33=広島)が最終BSで自力に転じてV。昨年7月の小松島以来、GⅢ20回目の優勝を飾った。

 感謝の思いしかなかった。決勝は地元岡山の取鳥雄吾と岩津裕介の間に入った。そして取鳥の熱走があった。

「真杉(匠)君が来た時にすごい加速で…」と、先手を譲らない戦いを見た後は「真杉君が雄吾に当たりに行っていたし、バックが向かい風だったので来られる前に」と仕掛けて岩津とのワンツーにつなげた。2着の岩津も「広島が改修中で松浦も地元を走れない。ここも一緒の地元の気持ちでしたし、一致団結で」と結束の結果を喜んだ。

 グランプリ覇者として初優勝と結果を出した。だが「グランプリを勝ったから、で変わっているところはない。すべての開催で優勝争いに絡む、GⅠ、GⅡで結果を残すというのも変わらない。ありのままの自分を見てほしい」と話した。

 自分の戦いにまい進する王者に、ファンも熱い視線を送り続ける。