伊東競輪のナイターGⅢ令和6年能登半島地震復興支援競輪「花と海といで湯賞 大阪・関西万博協賛」が14日に開幕し、6R一次予選で緒方将樹(25=熊本)が白星発進した。ホームからのロングまくりを決めて「道中、脚を使っていなくて踏み直せた」と番手の柳詰正宏(36=福岡)の猛追も退けた。

 A級降格からわずか5場所でS級に復帰。その原動力となったのが、大みそかの降級初戦(岸和田競輪場)で「車券は自分から売れていた(3連単の人気ベストテンは緒方1着が独占)のに初日特選で2着。お客さんにヤジられて、内容以上に1着を…とシフトチェンジした」。その後の2日目からは15走して1着は14回。降級3場所目の宇都宮から3場所連続完全Vで特別昇級を決めた。

 今年はまだ走ったことのないホームの熊本競輪場が再開し、10月には記念も控えている。「出られるか分からないが士気は上がっている」というが、その目標のためにも目の前のレースで手は抜けない。

 2日目は9R二次予選に井上昌己(44=長崎)のリードで臨む。「自分は気持ちが前に出るタイプ。もっと激しい戦いになるけど、気持ちで負けないようにしたい」と口元をキッと引き締めた。