伊東競輪GIII「開設75周年記念 椿賞争奪戦」は14日に最終日を迎え、12Rの決勝は深谷知広(35=静岡)が3番手からまくって簗田一輝と地元ワンツー。GIII優勝は3月の名古屋以来24回目。伊東記念は2015年12月以来2回目で、21年の静岡移籍後は初Vとなった。

 地元の大エースが渾身のまくりで激戦に終止符を打った。練習仲間で二次予選と準決に続いての連係となった簗田の好アシストもあり3番手を確保。「脚をためつつ踏み込めた」と逃げる中野慎詞をとらえ「3日間、簗田とワンツーが決まりうれしい気持ちでいっぱい。貴重な大会になった」と感慨深げに語った。

 今年後半はひざ痛に悩まされ、S班の座を逃した。ただ「いい治療やサプリに出合って改善している」と光は見えている。

 今回が年内の最終戦で、2026年は1月4日開幕の立川記念から始動する。「明日(15日)は休んで、明後日から追い込んだ練習に入ります。また(赤パン姿を)見せられるように。期待に応えられるように準備したい」と大声援を送ったファンに活躍を誓った。