伊東競輪のナイターGⅢ令和6年能登半島地震復興支援競輪「花と海といで湯賞 大阪・関西万博協賛」は16日に3日目を迎え、11R準決勝では神山拓弥(37=栃木)が1着で決勝進出を決めた。上がり9秒7での快勝にも「たまたまコースが空いただけ」と謙虚に話し、それよりも強く訴えたのは前を任せた吉田拓矢(28=茨城)への苦言だった。

 結果だけ見れば吉田も3着で決勝へと駒を進めたが、仕掛けが遅れて最終2センターでまくってきた谷口遼平(30=三重)ともつれる展開に。本人も「決勝に乗りたい気持ちが強すぎて、後ろに迷惑をかけた」と反省したように褒められた内容ではなく、神山もその点をレース直後に指摘したという。

「一番強い自力選手として、吉田君には力勝負してもらいたい。できればホームあたりで仕掛けてもらいたかった。遅くなればなるほど危なくなる可能性は高くなるので」

 危機回避のため内に行ったことが神山に幸いしたとはいえ、それで済ませなかったのは「吉田君には、またGⅠを取ってほしい」との思いがあるからだ。

 関東3車で臨む17日の12R決勝は吉田―雨谷一樹―神山の並びとなった。もちろん目標はWタクヤと雨谷での上位独占だ。