取手競輪の令和6年能登半島地震復興支援競輪GⅡ「第8回ウィナーズカップ」は22日、2日目を行った。二次予選9Rでは新山響平(30=青森)が復調気配を見せた。
なんとなく、表情に陰が差している…。「もともとメンタルは弱いので、落ち込むことが多いんです。慣れていますよ」。さびしげに話すのは、近況の敗戦が尾を引いているから。特に、北井佑季との対戦で続けて完敗しており「北井さんは今、絶頂期という感じで強いですからね」と松山記念の準決では仕掛ける勇気すら持てなかったと肩を落とす。
しかし、今節は巻き返しを期すのみだ。初日特選10Rは4着もレースはつくっていた。そして二次予選9Rでは豪快に力を出し切り、裸逃げになりながらも2着に粘り込んだ。復活の扉を開く。
最近は「車番が悪くて、前が取れないレースも多い。でも、その時の対処は考えられているし、二次予選もターゲットを近畿ラインに絞って勝負できた」と言葉に力を込めた。
前受けからの突っ張り先行で昨年は時代を築いた。今年は、その先を求めていく。準決11Rも3番車で、初手で前受けできるかは流動的になる。勢いのある若手もいる中だが、攻める気持ちを強く持ち、決勝進出につなげる。