競輪スマートリレーの小田原F1は8日に開幕し、S級予選8Rで上田尭弥(26=熊本)が2着に入り、3場所連続となる準決進出を決めた。
「早めに動かないと届かない。ホームから仕掛けてバックでまくり切る」というイメージ通りの走りだった。最後は番手の松尾透(39=福岡)にチョイ差しされて「2場所前の小倉でも2度やられているので勝ちたかった。ゴール前でタレてたのかなあ。最後に差されなければ100点のレースだったのに…」と悔しがりながらも笑顔は絶えなかった。
3月上旬の松山GⅢまで下降気味だった競走得点は再び上昇カーブを描き始めている。きっかけは松山の宿舎での嘉永泰斗との競輪談義だった。先日の川崎GⅢでも優勝するなど、GⅠ制覇を見据える同期同学年のライバルから練習も含めた競技への向き合い方を聞き「自分の気持ちも変わった」という。若手の台頭にも危機感を募らせていた中で、感じるところがあったのだろう。
ホームバンクの熊本競輪場は7月に再開し、10月には開設記念が控えている。進むべき道がハッキリとした上田に、もう迷いはない。