福井競輪FⅠ「柴田勝家賞」が19日、開幕する。9R予選に出走する地元の鷲田幸司(38=福井)が、近畿勢の岸和田GⅠ「高松宮記念杯」の戦いに熱いものを感じていた。特に2日目の西日本一次予選2・8Rの三谷将太について…。
「あれは素晴らしかったでしょう! なかなかできないですよ!」
同期で切磋琢磨してきた三谷が鬼の仕事ぶりでカマシもまくりも止め切る戦いを見せ、同じマーク屋として率直に感動したという。そして、白虎賞の特別選手紹介では近畿7人いる中、みんなで三谷をイジるという驚きの展開もあった。
「あれも素晴らしかった。やっぱり古性(優作)はすごい。みんな連動して面白かったけど、ワッキー(脇本雄太)はちょっとうまく言えなかったみたい(笑い)」
シリーズの中で近畿の仲間たちでもり上がっていけるのが、この地区の特徴。「うらやましかった。でもあれは将太の一次予選2走目の走りに対するご褒美だと思うんですよ…」。目じりを下げ、つながり合う仲間たちへ羨望の眼差しを送った。
自身としては大事な今シリーズになる。初日の9R予選は「5月からずっと忙しくて、やっと中4日ですけど時間が取れて練習できた。いきなりどうこう、ってないかもしれないけど頑張ります。(竹内)雄作との相性もいいので」と気合パンパンだ。
シリーズへの意気込みを語り、ややほっそりとした顔つきのまま「三谷将太にとって、あれが人生のピークですね」とつぶやくと、静かに指定練習に向かった。