奈良競輪のナイターFⅠ「オッズパーク杯」が30日、開幕。ガールズケイリンでは124期の小林諒(19=京都)と佐藤乃愛(20=北海道)が本デビューを迎える。
小林は元競輪選手の正明さんを父に持つ〝サラブレッド〟。ルーキーシリーズを終えてからは「追走の時に口が空いてしまう部分を直したりしてきました」。師匠でもある父からアドバイスももらいつつこの日に備えてきた。
先輩たちとの対戦には「少し不安はある」と未知の壁に挑むドキドキは隠せなかったが「頑張って力を出し切りたい」。新たな航海のひと漕ぎ目は胸を借りるつもりで繰り出す覚悟だ。
佐藤は「ルーキーシリーズの初戦より緊張はしていないかな」とリラックスムード。ただ「3・3バンクが卒業記念の伊東で走った以来なので…どんな感じか不安です」。後方に置かれると厳しい当地への対処を課題とした。
初日は「前々に走りたいですね。チャンスがあれば動いて(位置も取りたい)」。臆することなく攻め切れば初戦から――があっても不思議はない。
そして2人がともに理想の選手に挙げたのが久米詩。佐藤が「ずっと憧れです。直接話したことはなかったけど、養成所の頃に講師で来てもらえて。今回は一緒だし、いろいろ勉強したいです」と言えば、小林は「目標の選手です」と目を輝かせつつ「強い選手の走りを少しでも吸収できるように」。ともに収穫の多い開催にすることを誓っていた。