福井競輪の令和6年能登半島地震復興支援GⅢ「開設74周年記念」(不死鳥杯)は22日に3日目を迎え、準決勝が争われる。注目は11Rに登場する地元の寺崎浩平(30=福井)だ。

 2020年7月以来2回目の地元記念は、脇本雄太(35=福井)とともにV争いをけん引する立場として参戦している。初日(20日)特選は脇本と呼吸が合わず9着大敗も「突っ張れなかったけど、ホームで叩けた。その気持ちを持てたことに意味がある」と確かな手応えをつかみ、2日目(21日)の二予は「踏み出しでいけると思った」と豪快なまくりで後続をぶっちぎった。

 ただ、本当の勝負はここからだ。7車立てで行われた4年前の地元記念は準決で6着に敗れており、ここを突破なら初の地元記念優出となるが、準決11RにはS班の新山響平(30=青森)をはじめそうそうたるメンバーが揃った。それでも、優勝するためにはいずれ倒さなくてはいけない相手。「今回は行くべきところ行けているし、体が反応できている。サドルを新しい物に替えたので、そこの調整もすれば上積みも見込めそう。準決でもしっかり力でねじ伏せられるように頑張りたい」と気合を入れた。

 決勝で強力な近畿ラインを組むためにも、稲川翔(39=大阪)、稲毛健太(35=和歌山)を連れ込み、12Rを走る〝エース〟へバトンをつなぐ。