富山競輪GⅢ「開設73周年記念 大阪・関西万博協賛 瑞峰立山賞争奪戦」が29日、開幕した。予選を快勝した石塚輪太郎(30=和歌山)は富山バンクとの相性も良好。自信を持って戦う今節は大暴れの予感が漂う。

 オールスターは4走して連対は一度だけ。目立った成績を残すことはできなかったが、石塚にとってはターニングポイントとなりえる大事な開催になった。

「脚力不足を補うために半年くらい乗り方を試していたんです。でもなんか違うなって感じ続けていて…。それで3走目(2着)から今までの乗り方に戻したら、すごく余裕があったし感じがよくなった。最終日(8着)も着以上に手ごたえがありました」

 自信を持って臨んだ一予2Rでは「踏み出した瞬間にいけると思った」とまくり快勝。「骨格とかもあるんだろうけど、今の自分にはやっぱりこの乗り方がマッチしている。遠回りはしたけど試した半年間は無駄ではなかったし、今後はこれを突き詰めていきたい」と自信は確信に変わった。

 さらに追い風となりそうなのは富山バンクとの相性の良さだ。今年4月にはFⅠを優勝しており「富山はなぜか相性がすごく良くて、着外の方が少ないくらい。気分よく走れます」。古性優作(33=大阪)に任された二予12Rも責任感を持ちつつ、ドル箱バンクを気持ちよく疾走する。