富山競輪のGⅢ「開設73周年記念 大阪・関西万博協賛 瑞峰立山賞争奪戦」は1日、最終日を行った。決勝は古性優作(33=大阪)が石塚輪太郎の番手から抜け出し、5月函館以来となる12回目のGⅢ優勝を飾った。
激闘のオールスター優勝から、心身の疲労が抜けきることはなかった。「しんどかった」が率直な感想だ。状態面も「自分が先頭では厳しい戦いになっていたと思う」と話すほど。気持ちの面でも上がり切れず、悶えていた。
だが「(石塚)輪太郎が二次予選ですごい走りをしてくれて、テンションを上げることができた。同じテンションにしないと失礼なので」と近畿の後輩の走りが引き上げてくれた。決勝でも石塚の奮闘は素晴らしく「輪太郎と新山(響平)の戦いは熱かった」と燃えた。
今回は「ASでファン投票1位に選んでもらって、ファンの期待に応えたい一心だった」という。「それがなければ、自分のためだけでは頑張れなかった」。体の中に溶け込むような声援が、力になっていた。