向日町競輪の大阪・関西万博協賛競輪GⅢ「開設74周年記念 平安賞」は最終日の8日、12Rで決勝(優勝賞金520万円)が行われる。この開催が終わると再整備に入るため、現競輪場では最後のレース。準決を終えて決勝の並びを決める段階からサプライズの連続だ。
決勝の近畿3車は窓場千加頼(32=京都)―山田久徳(37=京都)と脇本雄太(35=福井)で別線勝負となった。
窓場は「近畿はガチ、あ! 変な意味じゃないですよ(笑い)。脇本さんや清水裕友君に挑むことが、S級S班を目指すために大事だと思った。悔いのない平安賞にしたい」と決意表明。脇本は「地元をサポートしたい思いもあるけど、間には入れないし3番手は自分らしくないので」と苦悶の表情を浮かべていた。
目標選手が不在となった東日本は松谷秀幸(41=神奈川)が早々と単騎を選択し、近畿の並びを踏まえて武藤龍生(33=埼玉)が脇本マークに名乗り出た。大槻寛徳(45=宮城)は「悔いのないように」と単騎戦を選び、大森慶一(42=北海道)は「今の窓場君に付いてみたい気持ち」と地元後位を選択した。大森が地元勢にライン参加の意思を伝えに行くと「抜かれてまうやん」と言われたとか…。