こんにちは、東スポ競輪アンバサダーの太田理恵です!

 9月に行われた岐阜記念は松浦悠士(33=広島)選手の優勝で幕を閉じました。松浦選手の復調具合も目を見張りましたが、決勝で3着に粘った村田祐樹(26=富山)選手の好調ぶりが気になります。

 連日、良いタイムを記録していた岐阜記念以降も好成績を収めており、地元の富山(6~8日)決勝では残り2周半からの押さえ先行で逃げ切りVを決めました。まもなくGⅠ寬仁親王牌(弥彦、17~20日)への出場も控えています。1着ではなくてもGⅠで確定板入りとなれば高配当となりそうです。好調な村田選手の先行の残り目に期待してみたいと思います。

 ガールズケイリンでは今年デビューした126期の仲沢春香(23=福井)選手が、優勝を量産して話題となっています。7月本デビューから10月小倉までで7場所走り、すでに優勝5回。そんな仲沢選手のタイムを分析してみたいと思います。

 まず8月の函館決勝はバックからのまくりで優勝し、上りタイムは12秒1でした。9月の平塚決勝ではホーム手前から仕掛けるも太田美穂(28=三重)選手に合わされて一旦は後退。しかし諦めずに踏み続けると3コーナーから再び加速し、まくり切っていた梅川風子(33=東京)選手をゴール前でかわしました。その時の残り1周のタイムが前半は12秒1、後半は12秒3でした。

 また、小倉決勝(10日)はジャンから仕掛けて、先行逃げ切りV。大久保花梨(26=福岡)選手のまくりも合わせ切る強い内容で、この時のタイムはジャンからホームが13秒2、ホームからバックは12秒6、上がりタイムは12秒4でした。

 ガールズでは、佐藤水菜(25=神奈川)選手が11秒台を頻繁に出していますが、奥井迪(42=東京)選手や児玉碧衣(29=福岡)選手といったトップ選手でも先行した時のタイムが12秒台前半が多いです。

 もちろんレースの流れなどによって変わってはきますが、少なくともタイムだけを見れば仲沢選手はGⅠでも通用するタイムを出しています。仲沢選手はスピードがあるのはもちろんですが、ガールズの中ではかなり上位レベルの強地脚を持っているイメージがあります。今後、大きな舞台で活躍してくれる日が楽しみです。

 ☆おおた・りえ 1992年6月22日東京都生まれ、東京大学大学院卒、ミス・ワールド2014日本大会審査員特別賞、同大会2015実行委員長賞受賞、同大会2020日本伝統文化賞。