防府競輪の大阪・関西万博協賛GⅢ「開設75周年記念 周防国府杯争奪戦」が1日、開幕した。一次予選メインの11Rでは取鳥雄吾(29=岡山)が逃げ切りで白星発進を決めた。

 一予のトリでは地元の桑原大志の前回りだった。「桑原さんに任せてもらえたっていうことは、確実に主導権を取らないとって思いました。雨もあったし、緊張しましたね」。別線の選手が奇襲的に動かずにいたため「予想外でしたが」と前受けからそのまま逃げる形になり、力強く押し切った。

「いつも初日は苦しいので、2日目からより良くなると思う」

 さわやかに汗と雨をぬぐいながら、二次予選以降の戦いに目を向けた。気になる番組は予想される形になり、2日目(2日)の12Rで清水裕友に任される。清水は同一記念7連覇という大記録がかかる中でも「裕友は割と普段から自然体なんで。強いし、自然体でいられるのは勉強になりますね」とその姿から学ぶことばかりだという。

 防府に練習の拠点を置き、バンクで研鑽を積む日々が続いている。初日はリニューアル後、初の出走となり「練習の時より走りやすかった。これもいい意味で予想外でした」と好感触をつかんだ。今回は防府への恩返しのシリーズでもあるが「振り切るつもりで走ります!」と渾身の攻めを誓った。