防府競輪GⅡ「第10回ウィナーズカップ」は21日、3日目を行った。関東勢は吉田拓矢(30=茨城)と真杉匠のゴールデンタッグが決勝進出を決めた。そして、その前後はというと…

 タクヤの自虐トークに2人で爆笑せざるを得なかった。「あの時のようにならないように。ワハハ!」。あの時とはもちろん2023年8月西武園オールスターの決勝戦。真杉匠がGⅠ初優勝を飾り、前で駆けたタクヤは暴走で失格…。規定により長期間に渡る走れない時期に沈んだ。

 そんなつらく悲しい思い出も、今では笑えるもの。その時以来となる吉田―真杉の並びに決まった。あの決勝の後も何度も一緒になったが、真杉がずっと前だった。タクヤは「今かな、と思った」と、準決12Rを終えて引き揚げてきた真杉に「前で」と声をかけた。

 真杉が心境を語る。「正直、毎回俺のわがままで前をやらせてもらっていた。タクヤさんも自力選手だし、前でやりたい気持ちも分かる」。その思いがじわじわと熟成され、今回タクヤに「前で」と言われた時に「初めて番手に付いたときくらいの感じで、強い思いを感じた」――。

 タクヤとしては「元々、前後をこうしてやっていきたいと思っていたので」と2人の関係性の進展への新たな一歩。輝く連係を決め、ゴールデンコンビの看板を磨いていく。