防府競輪の大阪・関西万博協賛G3「開設75周年記念 周防国府杯争奪戦」は4日、最終日を行った。決勝は松本貴治(30=愛媛)が中団からまくりを決めて3回目のG3優勝を飾った。地元記念7連覇を目指した清水裕友は5着に敗れた。なお、4日間の総売り上げは63億7800万円超で目標の58億円をクリアした。

 仲間として戦うことも多い中国勢が3人いたため、決勝は別線で戦った。「別になった以上はガチンコで」。初手で中団を確保したことで中国勢と関東勢が脚を使う流れに持ち込んだことが勝因となった。

「脚に余裕はあったのでどこから行こうか、という感じでした。ただ最後まで必死で」

 G3は8月佐世保のミッドナイト(3日制)以来で、4日制となると地元松山の2021年1月以来となり「勝てると思ってなかったので、本当うれしい」と実感を込めた。

 一方、敗れた清水は「声援がものすごかったし応えたかった。感極まるものもありました…。自分の運行で(太田)海也の先行も生かせず、桑原(大志)さんを連れていくこともできなかった」と悔しさをにじませていた。