武雄競輪FⅠ「九スポプレゼンツ 日本名輪会カップ 第13回闘将佐々木昭彦杯」は7日、12RでS級決勝戦が行われ、山田庸平(37=佐賀)がこのレース3度目、今年5度目の優勝を飾った。2着は渡部幸訓(41=福島)、3着は山田久徳(37=京都)。

 ゴール後、スタンドの「庸平!」「庸ちゃん!」という地元ファンの声援に、右手を挙げて応えた。闘将杯3度目の制覇は、万全とは言えない状況を乗り越えてのものだった。「田中(勇二)さんのブロックがあったけど、(伊藤)颯馬が強くて、もう一度踏み込んでくれた。その気持ちがうれしくて。颯馬君には今までで一番支えてもらいましたね」。と相棒に大感謝。特にレース前日には「お風呂場で相談にまで乗ってもらって」と笑った。

 もうひとつ、前日の平塚ナイターで兄の英明(42=佐賀)が優勝したのも背中を押した。「みんなで画面で応援してて、力になりました」。次走はGⅠの小倉競輪祭。「次に向けて兄弟で頑張りたいですね。明日(8日)から練習します!」とファンに誓った山田。11月8日が誕生日の山田にとって、この日は36歳最後の日。大きな目標に向け、37歳最初の日もトレーニングで始まる。