四日市競輪のナイターGⅢ「泗水杯争奪戦」は9日、3日目を迎えた。準決10Rは寺崎浩平(30=福井)の豪快な巻き返しが決まり、マークした地元の柴崎淳は(38=三重)は5年ぶりの四日市記念ファイナル進出となった。
寺崎という最高の目標を得たチャンスをきっちりモノにした。「ヤバイ…。久々にくらった…。めっちゃエラい…」とレース後はぐったりするほど消耗する展開だったが、ホームの意地でマークを離さなかった。
「見えないところから仕掛けたい(あの仕掛けは)のは競技者特有ですよね。途中で絶対に抜けないと思った。まあでも5点も点数差がある中、107点でよく付いていったでしょ(笑い)」
優勝した68周年記念以来、5年ぶりとなるホームバンクの記念優出。「もう結構(決勝に)乗っているし、思い残したこともないのでね」と笑ったが、この5年の間に大ケガを負うなど「元に戻ることはない」というほど体はボロボロ。そんな中でつかんだ決勝切符だけに、内心は感慨に浸っているのかもしれない。
地元1人となった決勝は迷った末に「単騎でやります」と決断。じっくり脚をためてワンチャンスにかける。