大宮競輪の大阪・関西万博協賛GⅢ「東日本発祥76周年 倉茂記念杯」が16日に開幕した。初日は地元勢の奮闘が目に付いたが、中田健太(34=埼玉)もその一人だ。
昨年のファイナリストが順当に一予を突破した。「(太田)龍希が地の利を生かして仕掛けてくれた」と昨年の決勝でもラインを組んだ後輩に乗って確定板入り。ここ2場所は大敗が目立っていたが、不安を一掃した。
「(11月末の)地区プロで落車した影響が広島記念(in玉野)では残っていた。前回の伊東は体がよかったのに結果が出なかったので自転車を見直したんです。それが良かったのかな」。
2年連続の決勝進出が今回の目標になる。「過去は過去」と前置きしつつ「今年も決勝に乗れればこの上なくうれしい。競輪は気持ちだとここ2場所で改めて痛感した。大宮記念に関しては気持ちを入れ過ぎず、押さえるのが大事。初日くらいリラックスして走れれば」と自然体での勝ち上がりを目指していく。
代名詞ともいえる独特のガニ股フォームは「大改造中です。普通の人に戻しています(笑い)」と封印しているが、高い競輪IQを生かした緻密なレースプランニングと堅実な仕事ぶりは健在。本線3番手回りの二予でも確定板は外さない。