松阪競輪の大阪・関西万博協賛GⅢ「開設74周年記念 蒲生氏郷杯王座競輪」が23日、開幕した。青柳靖起(24=佐賀)の走りが明らかに勃興している。

 初日の一次予選3Rは打鐘からスパートし、車間を切って援護する同期・松岡辰泰と注文通りの九州ワンツーに成功した。これで今月初旬の立川記念3日目から、7走連続で連対を果たす好調ぶり。「最近はペースが落ちなくなって、しっかり逃げることができている。体と自転車が合ってきた」と手応えをつかんでいる。

 昨年9月の青森記念で真杉匠にセッティングを見てもらったのが契機になった。「そこからずっと良くて先行で勝てるようになったし、もがく距離が明らかに長くなりました」とS班に君臨する同世代トップのアドバイスが実を結んでいる。

 戦術の幅を広げることにも意欲的で「前に出られても簡単に引かず勝負できるように」とかねてより目標とする九州の先輩・嘉永泰斗に近づこうと試行錯誤する。

 ただし「全然足りていないし、まだまだ〝仮性〟のまま。もうひと皮むけないと」とさらなる成長が必要なことも自覚する。

 二次予選11RはS班の郡司浩平と安彦統賀と激突する三分戦。「勝ち上がりも意識して」真っ向勝負を挑む。