松阪競輪の大阪・関西万博協賛GⅢ「開設74周年記念 蒲生氏郷杯王座競輪」は24日、2日目を行った。
小原佑太(28=青森)は、打鐘から仕掛けて2着に粘った一次予選10Rに続き、二次予選7Rでも太田竜馬が打鐘のタイミングで先行態勢に入ったところをすかさず巻き返すなど長い距離を踏み、山崎芳仁とワンツーを決めた。連日、ナショナルチーム仕込みのスピードを存分に発揮している。
昨年、自転車競技の日本代表として、パリ五輪に出場。男子スプリント種目で世界6位入賞という好成績を収めた。〝選ばれし者〟だけが経験できる舞台に軸足を起きながらも「競輪の方が楽しいですね。選手一人ひとりに考えがあって、この人のためなら…みたいなことも色濃く出るので」と競輪の人間臭さに魅力を感じているという。
「2021年の(岐阜GⅡ)共同通信杯で(新山)響平さんの前で走った二次予選はすごく気合が入りました」
ナショナルチームでもともに過ごした同郷の先輩は小原にとって〝お手本〟であり、〝リスペクト〟する存在。「自分もあとに続ければ」という思いを胸に臨む、3日目(25日)準決12Rの相手はグランプリ覇者の古性優作。佐藤慎太郎の援護を頼りに、世界で培った走りでサプライズを巻き起こす。